2022年6月5日日曜日

HUAWEI Band 6 使用レビュー

AppleのApplewatch、GarminのForerunnnerやForeathleteなどにより広く一般化されたスマートウォッチ。


皆さん使ってますか?


HUAWEI Band 6を使用して約6ヶ月経ちました。
とても満足度が高いです。

今回はそのレビューです。

※既に後継機種であるHUAWEI Band 7が発売されていますが、違いはほんの少し薄型化されたことと、オールウェイズオン(文字盤常時表示)機能が載ったくらいかなと思います。ここらへんが不要であれば型落ちで安くなったBand 6を狙うのもアリです。




スマートウォッチとは?スマートウォッチの特徴

簡単に言うと、「(基本的には)スマホの情報を投影する腕時計型のデバイス」です。

ただ、最近のモノはスマホの情報だけではなく、スマートウォッチ側でいくつかのデータを取得することもできます。

最たる例が心拍数や歩数計測で、活動量計としての機能も持ち合わせていたり、スマートウォッチで通話ができたり、バーコード決済ができたりと可能性はどんどん広がっています。



私がスマートウォッチに求める性能・機能

スマートウォッチに求める性能・機能は人それぞれかと思います。

そこで本レビューの立ち位置を明確にするためにも、私がスマートウォッチに求める性能・機能を説明します


①手軽に時間を確認できる

これがまず前提にあります。

時間に追われる生活をしているわけではないのですが笑、いろいろと活動をする中でやはり「今何時なのか」を即座に把握したいケースは多いです(例:子供を迎えの時間、自転車ライドの待ち合わせ時刻、etc)。

スマホが一般化され、腕時計の必要性を感じなくなる人は多いですが、私は変わらず時間を確認する目的での腕時計の必要性は感じています。

というのも、基本的にはバッグやポケットに入れ込んでいるスマホを取り出し、電源ボタンを押してディスプレイを表示させる、という行為が割と面倒だからです。

腕時計であれば袖をまくるだけで時間が見えます。ワンアクションです。


②軽くて小さい


ではなぜ腕時計ではないのか、については、その軽さと小ささにあります。

スマートウォッチは軽いものだと100gを余裕で切ります。

今回紹介するHUAWEI Band 6についてはたったの18g(ベルト込み)。このレベルだと、こと重さに関しては付けてないのとほぼ変わりません。

また、大きさもポイントです。

そこそこ文字盤の大きな腕時計は筐体やベルトも大きく太く分厚い傾向にあります。

結構邪魔なんですねこれが。

そんなわけで、特にバンドタイプのスマートウォッ(いわゆるスマートバンド)を好んで使っています。


③活動量計として

スマートウォッチの真髄でもあります。

常に身に付けているが故に測定できる様々な情報。

心拍数や血中酸素飽和度、それらの情報から得られるストレスや睡眠レベルなど、スマートウォッチは様々な有用な情報を提供してくれます。


④できれば自転車乗る時の心拍センサとして

自転車に乗る場合、サイクルコンピュータと呼ばれる(簡単に言うと多機能なスピードメーター)デバイスを使用します。

このサイクルコンピュータにスピードセンサやケイデンスセンサ、パワーメーターなど自転車ライド時の様々な情報を集約して記録していくのですが、その中に心拍データも存在します。

その情報は基本的には「ANT+」と呼ばれる通信規格もしくはBluetooth規格でやりとりがされるのですが、スマートウォッチで計測した心拍数データをサイクルコンピュータに送信できると嬉しいです。ここに関しては心拍センサとして別途センサを装着することでも計測・記録できるのでmust条件ではありません。


こんな感じでしょうか。


HUAWEI Band 6の前に使っていたのは・・・Garmin vivosmart HR J

上記の条件を満たすデバイスとして、2015年頃から5年ほどGarmin社のvivosmart HR Jを使用していました。

まさにすべての条件にマッチしてはいたのですが、いかんせん心拍センサの精度が低く、自転車ライド時も明らかに低い心拍数が計測されていたりする点は不満が大きかったです。

また、経年劣化によりバッテリ持ちが非常に悪くなってしまったため、使用を中断しました。

その後釜として、今回HUAWEI Band 6を導入しました。


HUAWEI Band 6を選んだ理由

まず最初にvivosmart HR Jの後継であるvivosmart 4を検討していたのですが、1~2年で切れてしまうであろうバンドの交換ができないこと、文字盤が小さいも含めたデザインが今一つ好きになれないこと、これらを加味すると売価に納得できないこともあり、購入候補から外れてしまいました。


そしていわゆる中華系スマートウォッチを検討し始めたのですが、スマートバンドタイプで言うとSHAOMIのmi band 6が同時に検討していたものです。


最終的には文字盤の大きさや血中酸素濃度測定機能なども含めてHUAWEI Band 6の完成度が非常に高そうだったためこれに。

実売で6,000円程度でvivosmartの半額未満だったのも大きいです。これなら1年で傷だらけになって買い替えても痛くもかゆくもありません。


ここからは、外観と私の使用目的に即した内容を中心にレビューしていきます。


HUAWEI Band 6の外観

おしゃれでかっこいい外観と思います。

個人的にはアップルウォッチのような正方形の文字盤よりも、HUAWEI Band 6のような長方形タイプの方がスタイリッシュでかっこいいと思っています。

私が選んだのはグラファイトブラック。

全体的にシックな印象で、フォーマルな場面でも使いやすいと思います。



ディスプレイは1.47インチと大型で画面占有率も非常に高いです。

また、ディスプレイには194 x 368ピクセルのAMOLED(有機EL)が使用されており、非常に高精細で綺麗です。


材質は耐久性のあるポリマーとなっており、ガラス液晶などではありませんが、なかなか傷が付きにくい素材になっています。


本体は画面がタッチパネルになっている他、メニューと電源ボタンを兼ねた物理ボタンがあります。

画面消灯時に押せば画面点灯、

時計表示の状態で押せばメインメニュー表示、

時計表示以外の状態で押せば時計表示に戻ります。

また、長押しすることで再起動もしくは電源Offの

選択メニューが表示されます。


バンドはシリコン樹脂となっており、付ける際は「やや硬いかな」と感じますが、細身なのもあって付けてしまうと気になることはなかったです。


また、心拍センサの飛び出しも非常に少なく、付け心地もいいです。


充電は専用のケーブルを使用します。

ケーブルのクレードル部とバンドはマグネットで吸着します。

そこまで強力なマグネットではない為、デスクなどに置いておく場合はケーブルの巻き癖などを考慮する必要があります。


時計としての基本性能


時計はスマホ(GPSにて時刻設定は正確なはず)からの通信で正確な時刻を表示します。

ウォッチフェイスはHUAWEIが提供する様々なものから選べる為、きっと気に入ったものがあると思います。



HUAWEI Band 6側にいくつかインストールしておくことで簡単ワンタッチでウォッチフェイスを変更できるので、その時の気分や状況に応じたウォッチフェイスをインストールしておくと便利です。


ウォッチフェイスには日付時刻のみを表示するものから、心拍数や天候、歩数などを表示できるものもあります。

また、一部のウォッチフェイスは表示項目をカスタム可能なのもおもしろくて便利ですね。


もちろん防水なので一緒にお風呂に入っても問題ありません。


各種通知機能


スマホに表示される通知のうち、スマートウォッチに転送される通知を選択可能です(画面+バイブレーション。バイブレーションはOffも可能)。

着信やメッセージ通知などを転送できるほか、LINEやメッセージ内容をHUAWEI Band 6で簡易的に確認することも可能です。

なんだか通知が来たけどスマホを取り出すほどの内容なのか分からない、LINEが来たけど返信しないといけない内容化分からない、そんな時にHUAWEI Band 6の通知画面から確認できます。

また、就寝時にスマートウォッチに通知が来ると寝られない可能性があります。

そんな時も、スマートウォッチを「おやすみモード」にしておけば通知が来なくなります。


基本的な使い方

よく考えられているなー、というのが第一印象です。

詳細のメニューについてはホーム画面(時計表示)からサイドボタンを押すことで表示され、HUAWEI Band 6の設定そのものは更にメニューの中にあります。



たとえば「スマホを探す」や「目覚まし設定」や「画面連続表示」など、頻繁に使用する可能性のある機能についてはホーム画面を下方向にスワイプすることでクイックメニューが表示されます。



また、よく使う機能についてはユーザーが選択可能で、ホーム画面から左右にスワイプすることで表示できます(心拍数や天気予報など)。


通知についてはホーム画面から上にスワイプで表示可能。


詳細メニューは用意した上で、ホーム画面からのスワイプでアクセスしやすくすることでとても使いやすいUI/UXとなっています。


活動量計として

機能としてはとても豊富だと思います。

まずは心拍センサ。

この精度は結構高いです。

もちろん医療機器ではないので完璧な精度ではありませんが、自転車用の専用心拍センサに対して、かなり似た値を表示していました。

これは自転車ライド時の心拍数の記録を時系列化したものです。

凡例に記載しているように、オレンジの線がHUAWEI Band 6青の線がWahoo TICKR(胸の位置で心拍数を算出するセンサ)です。

山の形はほぼ同じような形になっていることが分かると思います。

一部、山の高さや立ち上がり立下りが微妙に異なるところがありますが、あまり厳密な管理をしない私としては十分な精度(少なくとも胸位置で測定するものとほぼ同等)が出ているので満足です。


次に血中酸素濃度(SpO2)測定機能です。


注意書きとしては医療機器としては使用できません。正直なところ精度についても高いのか低いのか分かりません。


測定はHUAWEI Band 6を上向きにしたまま、数十秒動きを止める必要があります。

24時間連続計測機能もありますが、SpO2を正確に測定しようとすると上記のように静止する必要があるので、「いつの間にか図られているSpO2」にどれだけの精度が求められるか・・・という感じはあります。


血中酸素濃度が80%を割り込むような著しく低い状態だと肺機能に異常をきたしている可能性があるので、自覚症状として呼吸が辛い、などがある場合の一次判断には使えるかもしれませんね。


次に睡眠スコアです。


心拍数や手首の動きから睡眠を判断し、睡眠中の浅い睡眠、深い睡眠、レム睡眠、目覚めている時間を測定し、スコア表示してくれます。

上記の睡眠項目で睡眠時間に占める割合から、各項目が高いのか低いのか、といった診断もしてくれます。

なんとなく寝覚めが悪いな、と感じた朝はやはり睡眠スコアが低かった、ということもあるため、この指標もある程度は信用していいものと思われます。

また、アラーム設定もできるのですが、「スマートアラーム」という機能を使うと、HUAWEI Band 6が眠りの浅い時間を見つけてそこで起こしてくれるようになります。


次はストレススコアです。

心拍数の変化からストレス度合いを計測してくれます。

ストレス値が29以下であればリラックス状態

ストレス値が30~59であれば正常状態

ストレス値が60~79であれば中程度のストレス状態

ストレス値が80~99であれば高いストレス状態

となります。

ストレスについては低ければいいというわけではなく、集中したときはある程度緊張する為、正常状態~中程度のストレス値を行き来するのがいいのかな、と思います。


意外と便利な天気予報機能


スマホが受け取った現在地の天気情報をHUAWEI Band 6の液晶画面に表示できます。

現在の天気の他、1時間ごとに24時間先まで、1日ごとに1週間先まで閲覧可能。


「明日の天気どうやっけ?」

ふと気になった時にスマホを見ずとも手首で確認できるという手軽さがいいですね。


とっても便利なスマホ検索機能


スマホ、よく見失いませんか?

私はよく見失います。特に家の中で笑

部屋の数が多いと、どこにスマホ置いたか分からなくなるんですよね・・・洗面所か、リビングか、書斎か、はたまたどこかの隙間に落ちているのか・・・


大丈夫。HUAWEI Band 6なら簡単に探せます。

HUAWEI Band 6の時計表示状態から下にスワイプしてクイックメニューを出したら、スマホを探すアイコンを押すだけ。

即座にスマホから鳴動音と「I'm here!」という返事が聞こえるはずです。


また、Bluetooth接続が切断されるとスマートウォッチにバイブレーションと画面でお知らせしてくれる機能もあります。

これもスマホの置き忘れ予防に使えて便利です。


サイクリストにもおすすめできるBluetooth心拍転送機能

HUAWEI Band 6はBluetoothで心拍数を転送できます。

サイクルコンピュータにて心拍数を記録したい場合、Bluetooth Heartrateに対応しているデバイス(Garmin Edge 530など)であればHUAWEI Band 6から送信した心拍データを受信・表示・記録可能です。

前述の通りそこそこな精度を誇っているので、厳密な管理を行わない方は心拍ベルトから卒業できます。


バッテリ持ちはほぼ仕様通り・・・?

HUAWEI公式サイトでは2週間のバッテリ持ちを謳っていますが、私の使用環境だと10日程度でした。

というのも、20分画面点灯などバッテリ消費の激しい使い方を何度かしているからだと思います。

また、心拍データの転送もそこそこバッテリを消費します。

バッテリ持ちに関しては使い方次第ですが、2週間はちょっと言い過ぎかな?と感じました。


便利な急速充電機能


基本的に常に身に付けて身体の計測を続けたいスマートウォッチ。

外す時間は最小限にしたいものです。

HUAWEI Band 6は急速充電に対応しています。


実際に実験してみました。


11:36 充電開始(4%)


11:45 約10分経過(+30%充電=34%)


12:17 約40分経過(+72%充電=76%)


12:34 約60分経過(+85%充電=89%)


12:45 約70分経過(+96%充電=100%)


まとめると、

ほぼバッテリ残量がない(4%)の状態から最初の10分で30%充電され、70分で満充電になる、という感じです。

ある程度までは急速に充電され、あるバッテリ残量を越えると充電速度が緩やかになっているように見えました。

急速充電しつつバッテリ劣化を抑制しているのでしょうか。



まだまだたくさんの機能があります


ここまで私がよく使用する機能を中心に相当な数のお気に入り機能・性能を紹介してきましたが、HUAWEI Band 6にはまだまだたくさんの機能があります。

・ワークアウト機能

・呼吸エクササイズ

・Alipay

・ストップウォッチ

・タイマー

・懐中電灯

etc


惜しい点も

これは人によりけりではありますが、個人的には時計の常時表示(オールウェイズオン)があるとBetterでした。

というのも、自転車ライド中に時間を確認する場合にも手首をほぼ水平にして捻る必要があり、この動作も結構面倒です。

時計の常時表示ができればハンドルを握ったまま液晶をこちらに向けるだけでいいのでとても楽だな、と。

また、この価格帯のスマートウォッチに求めるものではないと思いますが、HUAWEI Band 6での通話やAlipay以外のスマホ決済、GPSによる測位(それによる種々のロギング)などはできません。

更に、HUAWEI Band 6に限った話ではありませんが、スマートウォッチは全体的に専用のアプリ(展開する企業ごと、が基本。HUAWEI Band 6の場合はHUAWEI HEALTH アプリをインストール)が必要なので、「中国の会社(HUAWEI、SHAOMI、OPPO、etc)のアプリ入れたくない」という方には心理障壁が高いかもしれません。


総じておすすめできる一品


見た目(外観、液晶)、機能、性能どれをとっても非常に評価の高いHUAWEI Band 6。

このスペックで6,000円程度とかなりお値打ちで、個人的には神スマートウォッチの予感がしています。

小型のスマートウォッチ欲しいけど何買っていいか分からない、そういう方にはぜひおすすめしたい一品です。

時刻の常時点灯をしたい場合はこちら(買い足したい・・・)


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