2021年12月19日日曜日

牧のうどんでは軟麺を注文すべき


Takotaniさんは勘違いしていた。

やれ

「牧のうどんでは硬麺一択」

だとか

「牧のうどんはつゆを飲みにいくもので麺はおまけ」

だとか

「牧のうどんは食べる価値がない」

だとか。

Takotaniさんは勘違いしていた。

10年前の思い出

福岡に来て12年が過ぎようとしている。

10年前の思い出。

毎週のように(当時住んでいた会社の寮がある)百道から糸島方面に向かう際に目の前を通り過ぎるだけだった「牧のうどん」。


なんで「牧野」じゃないんや、と毎回突っ込まざるを得ず、それでいて入店しようという気にはならず、素通りの毎日だった牧のうどん。


というのも、牧のうどんは生粋の博多うどんで、生粋の博多うどんといえば「ふわふわ食感」だとか「麺がつゆを吸って無限に増える(これは牧のうどんだけか?)」だとか言われているから。


讃岐うどん大好きな大阪出身者としては、コシのないうどんなど食べる価値もなく。


それでも食べてみたのだ。


なぜなら「牧のは出汁が効いててつゆがめちゃめちゃおいしい」と聞いたから。

出汁文化の関西人としては、これは行かねばなのだ。

結果、二度と行かないという決意に至った


たしかにうどんつゆはうまかった。

けど、「牧のならこれ頼まな」と聞いた軟麺(牧のうどんはうどんの湯で加減を軟麺・普通・硬麺から選べる)を選んだのが間違い。

「ちゃんと湯切りしたん?」

「ちゃんと水で〆たん?」

「ていうか湯で時間間違ってるよね?」

こんな感情しか湧かず、結果私の答えは「二度と牧のうどんにはいかない」であった。


それでも牧のうどんの認識が変わった日

あれは妻と付き合い始めて数ヶ月の頃。

当時の会社の同僚から「硬麺で食べてみると違うよ」というヒントを得て、怖いもの見たさで同じく牧のうどんが苦手だという当時付き合っていた妻と一緒に行ってみた。

するとあら不思議。茹で時間足りてないんじゃない?と感じなくはない食感ではあるけども、独特のふわふわ食感はなりを潜めて、「茹で時間が短い」という調整によりコシのあるうどんになっていた(つるつるシコシコ、とはかなり違う)

それからはうどんつゆのおいしさもあって、ちょくちょく妻と牧のうどんに行っては硬麺を頼んでいたのがこの6年くらいの話。


なぜか軟麺にリベンジしようと思った日

先日の資さんうどん然り、「本当はおいしいもの」を「おいしくないイメージ」で終わらせるのはとてももったいないと感じていた。

牧のうどんの軟麺といえば福岡のソウルフードと言っても過言ではない。

「二度と食べない」と誓ったのはもう10年も前の話。

一説によると「おかゆと思えばいい」という話もある。

「うどんはコシがあってツルツルシコシコなもの」という意識はもうない。私の中での丸亀製麺は無敗のチャンピオンではあるが。


というわけで、リベンジしてみたのだ。牧のうどんの軟麺に。




いやー、おいしかった笑


もう私、牧のうどんでは軟麺しか頼みません。くらいにおいしかった。


「おかゆと思えばいい」というのがドストライクで、ツルツルシコシコではないうどん、というよりかはむしろ、牧のうどんという食べ物はこういうもの、ふわふわなんだ。マシュマロなんだ(?)と思って食べると、めちゃめちゃおいしい。


一点注意があるとすれば、湯切りしてないのかな?かなり茹で汁をまとった状態で椀に盛られているのか、軟麺の場合はうどんつゆの味がめちゃめちゃ薄くなっていること(硬麺や普通はそんなことなかった)


これに関しては追いつゆが各席必ず用意されるので、開幕早々追いつゆするか、個人的には軟麺うどんが配膳されたらすぐにつゆは飲み干して、追いつゆを足すのがいいと思った。


やー、得した。人生得した。


牧のうどん軟麺。うまいわ。


資さんの合わせ出汁のうどんつゆもおいしいけども、個人的には牧のうどんの強いかつお出汁が好きやなあ。このおつゆ、めちゃめちゃおいしくて単体でなんぼでも飲める。やかんに入ってる追いつゆやかんごと持って帰りたい。




ちなみにこのごぼう天の形も、うどんチェーンによって異なるのは福岡県民にとっては常識。

資さんのごぼう天は「ザごぼう」なんやけど、牧ののごぼう天は「おいも?」みたいな感じ。ホクホク。

牧のうどん軟麺の攻勢により、個人的福岡うどんチェーンランキングが決定しました。

1位:牧のうどん

2位:資さんうどん

3位:うどんのウエスト


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