2017年5月26日金曜日

私が思う、Pioneerの次の一手

SONY、Panasonic、東芝をはじめとした多くの家電企業は

「家電は売り切り型のビジネスモデルである」

という事実に悩んでいる。

つまり、買い手に選択肢が多くある(SONYが高ければPanasonicを買えばいい、等)中で「売ってしまえばその後の収益性はない(極端に低い)」というビジネスモデルである。

同じく家電メーカーであるPioneerも、ペダリングモニター発売という「売り切り型ビジネスモデル」から次の一手に踏み出してくるのではないだろうかと考えている。




つまり、継続的に収益が得られる、「リカーリングモデル」である。

リカーリングモデルとして成功している例はいくつかある。

最も有名で大きな業界が、インクジェットプリンタであろう。

「こんなに安くていいの!?」という値段でプリンタが手に入るが、ランニングコストとして必要なインクカートリッジの価格はその内容を考慮すると考えられないくらいに高い。

最近流行しているのは、Nescafeのドルチェグストやネスプレッソだろうか。
本体価格はそこそこに押さえて消費者の選択肢としてTOPに立ち、その後継続的に必要なカプセル・ポーション(1カプセルあたり50~60円と、決して安くはない)で高い収益を得る。

どちらも、
・初期投資は安く、消費者の交渉権に訴求する
・ランニングコストで高い収益を得て、初期投資分を回収し、かつ更なる利益を生む
というモデルである。

だからこそ、サードパーティから互換インクカートリッジが出たり、その対策でインクカートリッジにICチップが埋め込まれたり(残量表示の目的もある)、他社製のコーヒーカプセルは使用しないように警告されていたりする。
※実際問題、ドルチェグストに関しては、やはりサードパーティ製よりもネスカフェ製の方がおいしいらしい

どちらにせよ、購入時は消費者の交渉権に訴求するが、購入後は購入者には選択肢が(ほぼ)ない、というビジネスモデルは、個人的にはあまり好きではない。

話を戻そう。

奇しくも、Pioneerのサイクルコンピュータには独自のログ規格と、素晴らしい走行ログデータベースであるシクロスフィアが存在する。

いずれはこのシクロスフィアの一部機能を、有料コンテンツ化し、ペダリングモニターやペダリングモニターセンサーを売り切った後でも継続的に収益を得るビジネスモデルを確立するのではないか?と考えている。

たとえばSTRAVAのようなセグメント機能。
Pioneerはカーナビゲーションシステムも開発しており、地図とGPSデータの扱いには長けているはずである。

たとえば高度なトレーニングアシスト機能の有料化。
パイオニア独自のコンテンツとしては非常に有用性が高いトレーニングアシスト機能だが、更に高機能化したバージョンは有料化、など。

上記のどちらも、

「更なる高付加価値を求める場合に必要なコスト」として消費者に選択権がある。

たとえば、極端過ぎる話で、これをやるとPioneerの株はガタ落ちになるであろうことは予想が付くが、

「シクロスフィアそのものを有料化する」

というインクジェットプリンタのビジネスモデルのような

「買ったはいいけどランニングコストが莫大に掛かる」

という形にならないことを願うばかりである。
※パイオニアのサイコン使用者は、走行ログが独自規格であるが故、その管理はシクロスフィアでしか行えない。これが有料化されると暴動モノだ

とはいえ、ペダリングモニターやサイコンそのものはそれなりの価格帯となっている(激安ではない)為、いまいまリカーリングモデルへの移行というのはないかもしれない。

あくまで私の妄想であるので、読者の方はそのあたりを留意頂きたい(あまり信じ込まないように)。
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