2016年4月13日水曜日

【夜錬】CATEYE VOLT800 インプレ【光撃】



世の中にはいろんな沼があります。

カメラの世界では「レンズ沼」
釣りの世界では「ルアー沼」や「ロッド沼」「リール沼」
自転車の世界にも「サドル沼」「ホイール沼」という深い沼がありますが、そのほとりにもう1つ、「ライト沼」というものがあります。

一部を除けば、どの沼を取っても、「個人の所有欲や使用感を満たすものであって、なくてはならないものではない」というのが特徴です。

そしてその「一部」とは、「ライト沼」のことです。





最良の選択に辿り着く為にはあらゆるものを経験しなくてはいけない。
しかし、選択肢が多いすぎて、最良に辿り着けない。

これを「沼」と言います。

「使ってみないと分からない」「スペックだけでは性能を推し量れない」「使用感が重要である」といった特徴がありますね。

しかし、ことライトに関しては、使用感よりも、
「より明るく」
「より遠くまで」
「より広範囲を」
といういくつかの指標があり、これを満たした上で、
「軽量」
「コンパクト」
「充電式」もしくは「乾電池式」
といった付随要素が重視されます。

以前レビューを行ったGentos 閃 SG-355Bにてボクはライト沼から抜け出したかと思っていたのですが、355Bのスペックは100ルーメン。

世の中には200ルーメンや400ルーメンといったライトがある中で、100ルーメン。
正直、100ルーメンでも十分に明るいと思っていたのですが、

「もっと上がある」

と知った時点でそれを試してみたくなるのは人の性。

そういうわけで、ボクは今一度ライト沼に飛び込んだのでしたw

・355Bを使っていて満足していたこと
平坦巡航時の明るさそのもの
充電式のエネループで運用できる
点灯状態で3時間は余裕で使用できる(通勤から帰宅時に遠回りした場合)
ランタイム(往復20kmの通勤なら、帰りだけで1週間平日充電なしで走り切れる)
万が一電池が切れても、乾電池を買えば即使用可能
コンパクト
超頑丈

・355Bを使っていて不満だったこと
照射角と光度のバランス(夜の峠の下りでやや不安)

・355B自体ではないが不満だったこと
BIKEGUYライトホルダーがマジックテープ式の固定で・・・
 強く固定しようと引っ張るとたまにブチ切れる(=即使用不可能に)
 装着・取り外しが面倒
 装着・取り外しの度にマジックテープの固定力が弱くなる

安全面で言えば、峠の下りや、真っ暗なうねった農道等では、ちょっと速度を落とさないと不安。

まあ落とせばええやん、って話ではあるのですが、せっかく加速したのに、また減速するのが性分上許せなく・・・

そういったわけで、数々のメリットを持った355Bを一旦脇に置いて、新たなライト探しの旅に。

求めるものは
「絶対的な明るさ」
直線ビーム的なものではなく、より広角で、より明るく、という意味。

そんなわけで候補に挙がったのは
・Gentos スーパーファイア
 ⇒デカすぎる。ボツ
・BB Boro MT1.0
 ⇒200ルーメンは暗い。同じ200ルーメンならGentos閃を選ぶ。ボツ
・CATEYE VOLT400
 ⇒400ルーメンは魅力。でも上位機種に800ルーメンがあるぞ
・CATEYE VOLT800
 ⇒スティック形状でコンパクト。明るさも申し分なし。配光もよいらしい。候補
・CATEYE VOLT1200
 ⇒2灯。デカすぎ。ボツ
・CATEYE VOLT1600
 ⇒2灯。デカすぎ。ボツ



というわけで、もっともバランスが取れる位置にVOLT800がいた、という結果。



まあ価格はそれなりに高かったが。

CATEYE製品の諸元比較表をHPで発見した。



性能的にイマイチなモデルは、画像の切り出しで割愛している。
フルバージョンはこちら
(2016年4月現在の資料です)

ちなみに、上述で挙げているVOLT1200に関しては、現在は上位互換としてVOLT1600がその座にいる為、ラインナップにはない。

VOLT800の特徴としては、

・1灯式でコンパクト
・充電式だがバッテリーは単体購入可能
・800ルーメンという驚異的な明るさ
・照射角も十分に広い
・800/400/200/ハイパーコンスタント/フラッシングという多彩なモードを搭載
・CATEYEのフレックスタイトブラケット

ここがポイントになりました。

充電式というのは、バッテリー寿命がすなわち製品寿命になってしまうのですが、この製品はバッテリーのみ単体で購入可能。

エネループを毎日継ぎ足し充電(充電池にとって最も過酷な使い方)をしても3年普通に使えていることから、まあこのバッテリーも3年使えれば十分お釣りが来るだろうと思っている。

800ルーメンという明るさは、本当に「驚異的に明るい」。
それこそ、「光撃」という言葉がぴったりなくらいに明るい。

また、TPOに応じてモードを使い分けることで、快適なサイクリングライフをサポートしてくれる点も嬉しい。

・昼間の認識灯としてフラッシング
・クルマ通りが多い場所ではハイパーコンスタントモード(800ルーメンと200ルーメンを交互に点灯)
・人通りの多い河川敷や街灯の多い街中では200ルーメン
・夜間の通常走行では400ルーメン
・夜間の峠の下りや高速区間では800ルーメン

特にハイパーコンスタントモードが秀逸でして。

これまで、Gentos閃をメインライトに点灯し、ミニライトをフラッシングとして使用していました。

クルマ通りが多い場所で自転車を認識してもらう為には、フラッシングというのはやはり効果的ですので。

そうすると、フロント用に2本、リアに1本、と合計3本のライトを運用することになり、やはり電池の消耗もそれなりなんですね。

ハイパーコンスタントモードを使うことにより、フロントは1灯でよくなったのは大きな収穫です。

ちなみに、点滅灯は前照灯として法的に認められていない為、夜間走行時に点滅灯を使用する際は必ず点灯状態を保持した前照灯との併用が必要です。

照射角に関しては、もう申し分なし。



ブラケットにかなり強い光が当たっているのが分かるでしょうか?
角度的には160~170度で強い照射が確認できる。


また、CATEYEのフレックスタイトブラケットというのは、

「CATEYE製品で共通に使える、固定力がかなり高く、単体購入も可能で価格はかなり安く、ライト取り付け/取り外しも容易」

という3拍子揃ったブラケットです。

ブラケットのみ複数用意することで、複数のバイクで1本のライトを運用することも可能です。
ブラケット外すと、せっかく調整した取り付け角度をまた調整しないといけませんよね。
もうブラケット買っちゃいましょう、ってことです。



夜間に、カメラの露出を固定して、200ルーメン、400ルーメン、800ルーメンの写真を撮ってみました。


200ルーメン。
これでもゆっくり走るには十分な光量。


400ルーメン。
かなり明るい部類で、速度が乗ってても安心して走れる。


800ルーメン。
正直、"光撃"クラスの明るさ。


嬉しい機能としては、

・モードメモリ
 消灯時のモードを記録することで、再点灯時に同じモードで開始。

・どのモードからでもダブルクリックで800ルーメンモードに
 ハイパーコンスタントから800ルーメンや、200ルーメンから800ルーメンにスムースな移行が可能。
 ボタン押下時のモードの遷移は
 800ルーメン→400ルーメン→200ルーメン→ハイパーコンスタント→フラッシング
 となっており、800ルーメン以外のモードからスイッチのトグルにより800ルーメンに変更しようとすると、必ずフラッシングを経由することになる。
 この問題を、「ダブルクリックで800ルーメン」という機能により解消している点を非常に高く評価している。シングルクリックで元のモードに戻る、という機能も持ち合わせており、ハイパーコンスタントと800ルーメンを、他のモードを経由せずに行き来することが可能なのだ。素晴らしい。

ちなみに、ダブルクリックで800ルーメンモードにした場合、シングルクリックで元のモードに戻さない限り、長押ししても電源が落ちないことを確認済み。
2016.04.19 訂正
のちほど、再度試してみたところ、ダブルクリックで800ルーメンモードにした場合でも長押しで電源が落ちました。


・充電用のI/FはmicroUSB
 一般的なアンドロイドスマホと同じmicroUSBです。
 会社でも家でも安心して充電できます。

ちなみに、ランタイムはやや控えめに見える印象。

800ルーメン : 約2時間
400ルーメン : 約3.5時間
200ルーメン : 約8時間
ハイパーコンスタント: 約7時間
点滅 : 約80時間

通勤路の復路は序盤が市街地でハイパーコンスタントモードを20分ほど運用
そこからは農道や街灯/車、人通りの少ない県道を走るので800ルーメンで1時間ほど運用

上記で、顕著な光量の低下も見られませんでした。

また、本製品は電圧保持回路によって、バッテリー切れによる消灯まで明るさがほとんど変わらないのですが、バッテリー残量が少なくなるとボタンがインジケータとして赤く光るそうです(TKTNはチキンなので使う度に満充電しますので、インジケータ点灯は未経験)。

調子に乗って800ルーメンで走り続けると2時間ほどでバッテリーが切れてしまう為、夜間の長時間走行の際は、400ルーメンか200ルーメンで運用するか、予備のバッテリーを持っておくのがよいかもしれません。

ちなみに、バッテリー寿命は一般的なリチウムイオン電池と同等で、300回の充放電で容量が70%程度に落ちるとのこと。

・バッテリ劣化前
800ルーメン : 約2時間
400ルーメン : 約3.5時間
200ルーメン : 約8時間
ハイパーコンスタント: 約7時間
点滅 : 約80時間

・バッテリ劣化後
800ルーメン : 約1.4時間
400ルーメン : 約2.2時間
200ルーメン : 約5.6時間
ハイパーコンスタント: 約4.9時間
点滅 : 56時間

バッテリ劣化してしまうと、ちょっと心もとないランタイムになりますね。
200~300回の充電を目途に、バッテリは新品に交換し、古いものは予備バッテリとして運用するのがいいかもしれません。


価格も3,000円くらいで、本体価格1.2万円程度から比べるとかなり良心的な価格ですね。


メリット多数の本製品。
しかし、現状で2点のみデメリットが見つかりました。

・デメリット1. 明るすぎる

高光度モードの使用は、本当に時と場所を選ぶ。
人通りの多い場所で800ルーメンを照らそうものなら、対向の歩行者に不快な思いをさせることは間違いない。
しかしこれは、200ルーメンで運用することで解決するので、根本的なデメリットではない。使い方の問題。

サイクリングロード等、外灯や車通りが少ない割に歩行者や自転車が多い道では、取り付け角度によっては、ハイパーコンスタントや800ルーメンでは対向の歩行者/自転車に相当に迷惑になると思われますので、200ルーメン等で控えめにしておきましょう。

・デメリット2. 上下方向の配光がちょっとイマイチ

レンズ自体の配光が基本的に円状です。
上下方向にはシェードを設けることで無駄な方向への光の漏れを防いでいますが、それでも強烈な光が上下方向に漏れています。

通常走行時は気にならないのですが、ダンシングの際にはハンドル上部に顔が来る為、フォームによってはライトの強烈な漏れ込み光が気になる方もいるかもしれません(激坂等で前傾姿勢のダンシングをすると、TKTNもちょっとライトの光が気になります)


■まとめ

デメリット2つも踏まえた上で、このライトは非常によいライトです。
自転車ライトの決定版といっても過言ではなく、末永く使っていきたいものだと感じました。


このライト、マジでいいです。



バッテリがヘタって来たらカートリッジバッテリー単体を。









2台持ち3台持ちなあなたに、フレックスタイトブラケット。
これも固定しやすく、ズレ辛く、秀逸。



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